HOW TO CARE

靴はその素材によってウィークポイントやお取扱の方法が異なります。少しでも長くお気にいりの一足をご愛用いただくために、素材に合わせたケアをおすすめいたします。

1. LEATHER

革のウィークポイント

水分が苦手

革が水に濡れると、縮み・硬化・カビの原因になります。革の品質を保つために、雨や雪の日の着用は避けてください。万一濡れてしまったら、乾いたタオルでたたいて水気を取り陰干しをした後、専用クリームでメンテナンスをしてください。

色落ちやケバの付着

革は染色が難しいため色落ちしやすい素材です。摩擦により、淡色の靴下や衣服へ色が移ることがありますのでご注意ください。

 スエードやヌバックなどの起毛素材は、衣服等にケバが付きやすく取れにくい性質があります。コーデュロイやベロアなど、すべりにくい素材と組み合わせるときにはご注意ください。 

光にご注意

日光や蛍光灯の光に長時間当たると、色あせし変色することがありますので、ご注意ください。 

熱を嫌います

暖房器具やドライヤー、アイロンなどで乾かさないでください。硬くなったり、縮みの原因となります。

  

お手入れ方法

表革(スムースレザー)

まず、乾拭きやブラシでほこりや汚れを落としてください。部分的な汚れにはレザー用の消しゴムやステインリムーバーを利用しましょう。

汚れが落ちたら、革に合った靴クリームで栄養を補給し、柔らかな布で軽く拭き、磨きをかけるなどの仕上げをしてください。

起毛革 (スエード・ヌバック等)

こまめなブラッシングが長持ちのコツです。ほこりや汚れが毛の間に入りやすいので、脱いだ後は必ず毛の目にそってブラッシングしてください。

また、汚れた部分は起毛革専用の消しゴムを使用して、少しずつこすって汚れを落としてみましょう。ケバが衣類に付着したらブラシやセロテープなどでケバを取り除いてください。(ケバが付着したまま洗濯すると、革の染料が衣類に移る場合があります。) 

オイルドレザー

ブラッシンングや乾拭きで汚れを落とします。もともとオイルを十分に含んでいるので、最初はクリームなどは使用せずにそのままお使い下さい。

オイルが抜けて革の表面が変化してきたら、専用のクリームを使いお手入れして下さい

エナメル

使用後に表面の汚れを落としてから、柔らかい布を使ってエナメル専用クリームを適量ムラなく塗りこむと、エナメルのしっとりした光沢や魅力を最大限に引き出すことができます。

表面のエナメル樹脂が色を吸い込む性質を持っていますので、色移りを避けるため、他の物に長時間密着させないよう気をつけてください。気温の低いところでの保管は、ヒビ割れを起こしやすくなりますので避けてください。湿気にも弱い性質がありますので、ムレを防ぐために、ときどき風に当てることも必要です。

保管の際は同素材(ビニール袋や樹脂加工された製品)と密着させるとエナメル樹脂がはがれたり、光沢が損なわれる恐れがありますので、ご注意ください。

ガラスレザー

使用後は柔らかい布で乾拭きをしてください。乾拭きで汚れが取れない場合は、水を固く絞った布で拭いてください。それでも汚れが取れない場合は、水溶性のクリーナーやリムーバーをご使用ください。

樹脂で表面をコーディングしているガラスレザーは、水分や油分が浸透しづらい素材ですので、通常の靴クリームではなく、ガラスレザーに適したクリームでメンテナンスをしてください。

また、熱に弱いので気温の高い場所や火の側には置かないでください。表面を加工しているためシワが入りやすい素材ですので、使用後はシューツリー等を入れてシワを伸ばすことをおすすめします。

 

保管方法

汚れを落とし、陰干しをして湿気をとってから保管しましょう。湿気がなく、風通しのよい、光のあたらない場所に保管しましょう。湿気はカビや虫くいの原因になります。

  

2. EXOTIC LEATHER

パイソンやクロコダイルなどのエキゾチックレザーはデリケートな素材ですので、専用の防水スプレーやケアクリームを使用してお手入れしてください。

お手入れ方法

エキゾチックレザーも他の革同様、水分が苦手です。天候の悪い日にはできるだけ使用しないようにしてください。万が一濡れてしまった場合は、すぐにティッシュや乾いた布等に水分を染み込ませて取り除き、陰干しをして乾燥させてください。

また、直射日光やドライヤーの熱などを当てると、変色や色褪せ、革が縮む原因になりますのでご注意ください。 

パイソン

基本的には、ブラッシングの摩擦で美しさが保たれます。柔らかく毛束の細めの馬毛ブラシで全体をブラッシングし、汚れやほこりを落としてください。ブラッシングは鱗の流れに沿って行うようにしましょう。

乾燥などがみられたら、爬虫類革専用のクリームでお手入れをしてください。

保管方法

汚れを落とし、陰干しをして湿気をとってから保管しましょう。湿気がなく、風通しのよい、光のあたらない場所に保管しましょう。湿気はカビや虫くいの原因になります。 

 

3. MOUTON / FUR

ムートンやファーなどの毛皮は摩擦に弱く、擦れるとその部分だけ毛が傷みます。熱に非常に弱いので、暖房器やタバコの火には注意しましょう。

また、化粧品や香水等を直接付けるとにおいが残り、ツヤをなくしたり、シミや黄変の原因になります。ご注意ください。 

お手入れ方法

毛皮部分のお手入れ

外から帰ったら、軽くたたいてほこりを落としてください。汚れの目立つ部分は、かたく絞ったタオルでふきましょう。

毛並みを整えたいときは、静電気で毛を傷めないように、軽くブラッシングを行ってください。毛グセがついた時は、軽く霧を吹いてブラッシングした後に自然に乾かしてください。

雨などに濡れてしまったら

乾いたタオルなどで水分を良く拭き取り、風通しのよい場所で陰干ししてください。縮みなどの原因になりますので、ドライヤーなどで乾かさないでください。

保管方法

汚れを落とし、陰干しをして湿気をとってから保管しましょう。湿気がなく、風通しのよい、光のあたらない場所に保管しましょう。湿気はカビや虫くいの原因になります。

 

 

4. VELVETEEN / VELVET / VELOUR

別珍(ベッチン)・ベロア・ベルベットはいずれも生地の表面に毛羽(ケバ)を立たせた製品であり、柔らかな手触りと光沢が特徴です。それぞれ素材、製造方法が異なりますが、いずれも摩擦に弱く、擦れることによって色落ちや色移りをすることがありますのでご注意ください。

お手入れ方法

柔らかいブラシで毛並みに沿ってホコリを取り毛羽(ケバ)を揃えてください。

毛羽(ケバ)がみだれたときはスチームアイロンを裏側から浮かせてかけ、毛足を立たせましょう。直接アイロンを当てると毛が寝たりテカリの原因になりますのでご注意ください。

着用中の摩擦で毛羽(ケバ)が抜けることがあります。他の衣類などに付着したときは、ほこり取りブラシなどで取り除いてください。

雨などに濡れてしまったら

雨などに濡れるとその部分だけ毛が寝てしまいますので、すぐに乾いた布で軽くたたいて水滴を吸いとってください。 

生地エンボス加工について

別珍(ベッチン)・ベロア・ベルベット等の生地にエンボス加工を施し模様をつけている場合、スレや摩擦、水分などにより模様が薄れますのでご注意ください。エンボス加工は永久的なものではありませんので、ご了承ください。

保管方法

汚れを落とし、陰干しをして湿気をとってから保管しましょう。湿気がなく、風通しのよい、光のあたらない場所に保管しましょう。湿気はカビや虫くいの原因になります。

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